時短勤務で給料が減るのが怖かった僕が、手取り500万を守れた理由【家計簿8年公開】

時短でも手取り500万 1日5時間勤務1年の記録のアイキャッチ

時短勤務を取ったら、給料は実際いくら減るのか。

就業規則に「勤務時間を短縮できる」とあっても、手取りがいくらになるかは書いていません。検索で出るのは育休明けの女性の体験談が中心で、男性の、金額まで書いた記録はほぼありませんでした。

だから、自分の記録を全部公開します。

この記事の結論
① 時短で手取りは662万円→510万円(▲152万円)
② それでも転職前+100万円の水準。カラクリは「住宅手当が満額」
③ 実働は月40〜60時間減、時間単価はむしろ維持

※実例は男性の僕ですが、時短の給与計算の仕組みと確認手順は性別に関係なく共通です。時短を考えているママにもそのまま使えます。

書いてる人:30代パパ/電力大手 約7年→通信大手4年目/1児の父。家計簿は2018年から自分で管理。時短勤務は2024年6月〜2025年6月、約1年間の実体験です。 詳しい経歴

目次

結論:手取りは662万円→510万円。それでも「転職前+100万円」の水準を守れた

年間手取りの比較。転職前2022年は406万円、フル勤務2023年は662万円、時短2024年は510万円
年間手取り:転職前406万→フル662万→時短510万
フル勤務(2023年)時短勤務(2024年6月〜)
所定勤務1日7.5時間1日5時間
年間手取り662万円510万円(▲152万円)

※本記事の「手取り」は家計簿上の「振込額」ベースです。税・社会保険料に加え、給与天引きの全項目を差し引いた後の金額です。

年間152万円は小さくない。それでも転職前の最終年(406万円)より100万円以上高い水準を守れました。勤務は3分の2なのに減りは23%。カラクリがあります。

デンパパデンパパ
15時に仕事を終えて子どもと公園へ。時短でいちばんの思い出

この記事が向いていない人

  • 時短制度が無い/取れる空気が無い会社の人 →「会社を変える」話は 転職を決めた「3つの見極め」 へ
  • 時短で収入を「増やしたい」人(この記事は「守る」話)
  • フリーランス・自営業の人(会社員の給与制度が前提)

計算式から自分のケースを見積もりたい人 → 時短勤務で給与はいくら減る?計算式と我が家の実例

時短で「減ったもの」と「減らなかったもの」

時短で減ったものと減らなかったもの。基本給と賞与は3分の2に。住宅手当は満額のままで、手取りの下支えになった
時短で減ったのは基本給と賞与。住宅手当は満額のまま

減ったもの:基本給と賞与(勤務時間に単純比例)

所定勤務が7.5→5時間になった分、基本給と賞与はきれいに3分の2に。救済はありません。

減らなかったもの:住宅手当は満額のまま

一方、年間約100万円の住宅手当は時短中も満額。手当は労働時間に比例しない。これが「勤務3分の2なのに手取り77%」のズレの正体です。

時短のダメージは「勤務を何割減らすか」ではなく、「給与に占める固定手当の割合」で決まる。

手当が薄く残業代で稼ぐ給与構造なら、もっと減っていたはず。前の記事の「給与は制度で決まる」は、時短でも同じでした。

時間あたりで見ると、損していない

時短中も残業は月30時間ほどありました。実労働時間で割ると、こうなります。

フル勤務時時短時
実働(残業込み)月170〜190時間月約130時間
手取り(月換算)約55万円約42.5万円
時間あたり手取り約2,900〜3,250円約3,270円

月40〜60時間を家族に返して、時間単価は下がらなかった。「時短=損」は、時間あたりで見ると崩れます。

👉 減る月10万円超を「きつい」と感じずに受ける家計の準備は、時短勤務で給料がきつい人と、平気だった人の違い に書きました。

時短を取る前に確認する3つのこと

手順1:就業規則で「賞与の算定基準」を確認する

賞与が勤務時間に比例して減るのか、評価で決まるのか。賞与の割合が大きい会社ほど差が出ます。

手順2:手当が時短の減額対象かを確認する

住宅手当・職種系の手当が「満額のまま」か「勤務割合で減る」か。僕はこの確認で「思ったより減らない」と見通せました。

手順3:家計簿で自分の「残業代依存度」を出す

直近1年の収入のうち残業代が何%か。前職の僕は約32%で、このままなら時短は成立しませんでした。依存度が高い人は、時短の前に働き方(または会社)を変える方が先です。

つまずきやすい箇所と、その場での対処

切り出し方:時短制度は「辞めます」の後に出てきた

実は、時短を申請したのではありません。辞めるつもりで切り出したのです。2月、課長に「辞めます」。第一声は「まじかー、困るな……」。

話は上へ行き、慰留の面談で時短を提案したのは会社側でした。申請から適用まで約3ヶ月。

デンパパデンパパ
課長に「辞めます」と伝えたら、会社から時短を提案された

辞意をカードに使うことは勧めません。ただ、中途半端な相談では制度は出てこなかったと思います。「このままなら辞める」まで腹を決めたから、会社も本気の選択肢を出してきた。

「戻れるのか」問題:時短は片道切符ではなかった

時短は1年で終え、2025年7月にフルタイムへ。最初から「幼稚園に入るまでの1年」と期限を決めていたからです。現在はフルタイム・フルリモートです。

支えは、貯蓄と、最悪は別の場所で働ける手応え。「戻れる・辞められる」選択肢があれば、時短は怖くありませんでした。

いちばんの代償:昇格レースは確実に遅れる

ノーダメージとは書きません。昇格試験は同年齢より遅れ、年次が下の社員が先に受けています。

それでも「昇格の1〜2年」と「幼稚園前の1年」を天秤にかけ、後者を取りました。昇格は後からでも狙える。子どもが小さい時間は、二度と買えません。

デンパパデンパパ
時短で昇格が遅れたのは、本音を言えば少し痛い

“今”の時間は、お金に変えられない。

そのまま使える質問文例(人事・上司に聞く3つ)

人事・上司に聞く3つ

「時短勤務のあいだ、賞与は何を基準に算定されますか」

「住宅手当などの各種手当は、時短でも支給対象のままですか」

「時短からフルタイムに戻す場合の手続きと時期を教えてください」

3つ目で、「戻れるのか」の不安が申請前に消えます。

次に困ること:「制度はある。でも、うちの会社で本当にやれるのか」

確認が済むと、残るのは「自分の会社でやれるのか」という見極めです。

また、時短前後の給与を項目別に分解した差額シート付きの完全版を準備しています。第1報はこのブログで出します。


時短の1年でいちばん覚えているのは、平日の昼間、子どもとふたりで何度も通った大きな公園です。

15時に仕事を終えて、公園、買い物、家遊び。子どもと過ごす時間は体感で3倍になり、疲れていない自分で向き合えた。深夜残業で失っていた時間を、この1年で取り戻した気がしています。

収入の設計図が描けているなら、時短は検討する価値があります。
昇格の遅れという代償も含めて——僕は、まったく後悔していません。

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この記事を書いた人

30代・大企業勤務の1児のパパ。電力大手から通信大手へ転職して手取り+256万円、時短勤務の1年でも手取り500万円台を維持。8年分の自作家計簿の実数で「大企業を辞めずに、家族時間と収入を両立する」方法を発信しています。

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