「電気工事士2種 やめとけ」で検索すると、給料が安い、資格だけでは食えない、技能試験が独学では無理、という声がずらっと出てきます。
僕は電力会社の1年目に、会社の指示でこの資格を取りました。その後に通信会社へ転職し、面接で資格の話は一度も出ていません。それでも後悔はしていません。「やめとけ」の大半が、資格の話ではなく職業の話だからです。
「やめとけ」の声は、職業の話と資格の話が混ざっている。
職業として食っていく話なら、僕には語る資格がない。
資格を取る話なら、答えは「目的次第」。年収目的なら意味がなく、手に職目的なら取ってよかった。
書いてる人:30代パパ/電力大手 約7年→通信大手4年目。第二種電気工事士は2016年・電力大手の1年目に取得。試験制度の最新情報は公式サイトで確認してください。詳しい経歴
先に断っておくこと
電気工事士として現場で働いた経験はありません。新人研修で取っただけです。
だから書けるのは「資格を取ることに意味があるか」まで。仕事がきついか稼げるかは、現場で働いている人の記事を読んでください。混ぜると判断を間違えます。
「やめとけ」の理由を、資格と職業に分けてみる

資格の話と職業の話に分けると、こうなります。
| よく言われる理由 | どちらの話か | 僕の実体験 |
|---|---|---|
| 給料が安い、体力的にきつい | 職業 | 語れない(現場経験なし) |
| 資格だけでは仕事にならない | 資格 | そのとおり。転職の面接で一度も聞かれなかった |
| 大手企業では評価されない | 資格 | そのとおり。電力会社の中では「持っていて当然」で差がつかない |
| 技能試験は独学だと難しい | 資格 | 半分そのとおり。教えてくれる人がいれば普通に受かる |
| 取っても使う場面がない | 資格 | 違う。自宅の電気を触れる権利は、生活の中でずっと残る |
半分は僕が語れない職業の話。残り半分は「年収や転職のためなら、たしかに意味がない」という話です。
意味がなかった人の条件

次の目的で取ると、あとで「意味なかった」と感じます。
- 転職の武器にしたい人。履歴書には書きましたが、面接で触れられたことは一度もない。業界の外では価値が伝わらない
- 年収を上げたい人。年収を決めるのは会社の給与制度で、資格は関係ない。転職で手取りが1.6倍になったとき、身をもって知りました
- 技能の練習時間が取れない人。学科は暗記でなんとかなるが、技能は手を動かさないと受からない。僕は試験前の1週間、毎日2題練習しました
取って良かった人の条件
逆に、次の目的なら「やめとけ」は当てはまりません。
- 手に職をつけたい人。暗記資格と違って、できることが手に残る。10年近く経っても、体が覚えています
- 自宅の電気を自分で触りたい人。コンセントやスイッチの交換は、無資格だと法律違反。この資格は「やっていい」権利そのものです
- 電気に関わる仕事をしている人。現場で何が行われているかを見る解像度が上がる。営業でも管理でも、静かに効き続けます
判断に迷ったときの3つの質問
自分に当てはめるなら、この3つで決まります。
- 何のために取るのか。転職と年収なら、やめておいていい。手に職と生活なら、取る価値がある
- 技能を教えてくれる存在を確保できるか。人でも講座でも動画でもいい。手のクセは自分では気づけないので、お手本と見比べられる環境が要ります
- 2ヶ月と5万円を、その目的で回収できるか。独学なら受験料に工具と練習材料で総額5万円ほど。僕は会社負担でしたが、自費なら回収の見込みを先に立てると迷いません
3つに答えられるなら、「やめとけ」は気にしなくていい。答えられないなら、いま取る資格ではないだけです。
取ると決めた人が、次に困ること
取ると決めたら、次に困るのは「働きながら、いつ何を勉強するか」です。僕が業務と並行して2ヶ月、約70時間で合格したときのスケジュールは、働きながら2ヶ月で合格した勉強法にまとめました。
そもそもこの資格が自分のキャリアにどう効くかを整理したい人は、目的別に採点した記事から読んでください。そして「年収を上げたくて資格を探していた」人へ。向き合う相手は給与の仕組みです。その実例は、転職で手取りが1.6倍になった話に全部書きました。
この記事の親ページ(資格のまとめ) → 第二種電気工事士に働きながら2ヶ月で合格した勉強法【平日30分・土日3時間】
